私がお勧めする本は『窓際のトットちゃん』です。

本を読む事が好きだった私に母が勧めてくれた1冊です。

ちょうど小学校高学年の頃にこの本と出会い、いろんなことを教えてもらった1冊でもあります。

黒柳徹子さんが自身の幼少期のころを書いた自伝小説として有名かと思います。

物語は黒柳さんが実際に通っていた小学校、トモエ学園での日々を中心に描かれています。

戦前から始まる物語のため時代背景は今とは少し違いますが小学校が舞台の物語なので、小学生にとっては身近に感じる部分も多くあるのではと思います。

どこにでもいる可愛いらしい女の子。

だけど人よりも少し好奇心が旺盛で。

それを理由に1年生のそれもたった数か月で小学校を退学になってしまいます。

けどそれを知らずに育ったとっとちゃん。

君はほんとはいい子なんだよと言い続けてくれて、ありのままを受けいれてくれた校長先生との出会い。

だからこそ豊かな感情や気持ちをなくすことなく過ごせたと小説の中にも書かれています。

その時のことやトモエ学園でのこと、ハンディを持った友人との出会い、戦前から戦後へと移り変わる中での生活のことなど、とても素直な言葉で書かれていて自分らしくあることの大切さ、日々の暮らしがあることの有難さなどを伝えてくれているよう思います。

トモエ学園ではハンディを持った児童もみんないっしょにという考えで何をするにもいっしょで、助けてあげようとは教えられなかったと。

それが大人へとなった黒柳さんの仕事へと繋がっていったそうです。

みんな違ってみんないいというメッセージ性も感じられ、女の子は特に早い時期に他者と違いを感じ考え始めるようにも思うのでぜひお勧めしたい1冊です。

また女子小学生にかかわらずこれから自分らしさを探していく時期でもある小学生に時代に出会ってほしいなとも思います。